ジメジメしている梅雨の時期、家中のあちこちで気になる「カビ」についてのお話です
日本古来の発酵食品として「カビ」が有効的に使われてきました。
しょうゆ・みそ・日本酒・焼酎などは「ニホンコウジカビ」を穀物で培養し、繁殖させた麹を用いて醸造しています。
鰹節は脱水目的で「カビ付け」を行っています。
一部の薬にも利用されていて「カビ」はなくてはならない存在です。
一方、病気やアレルギー疾患を引き起こすのも「カビ」です。
中でも「カビ毒」を作るものは「がん」や「中毒」の原因となりあってはならないものです。
梅雨は「カビ」の大好きな季節。気温が20度以上でジメジメ・ムシムシとするこの頃は仲間を増やすのにもってこい!!となります。
普段は空気中に漂っていますが、条件が整うとパンやお菓子、はたまたプラスチックや金属までも栄養源にしてどんどん発育します。
色も単一ではなく赤・青・黒・緑と大変カラフルです。
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食パンやお餅など、一部が「カビ」ている場合、その部分を削りとれば食べられる?!
答えは「NO」です。
カビそのものは加熱することで死滅しますが、「カビ毒」は熱に強いものが多く、
茹でる・炒めるといった家庭の調理では到底太刀打ちできません。
どんな小さな部分でも「カビ」の生えた食品は口に入れないようにしてください。
食品にカビが生えないようにするには??
「時間をおこないこと」
なんと言っても早く食べきってしまうのが一番です。
「保存方法に気をつける」
カビのほとんどは酵素がないと生きられません。
ジッパーがついた袋などを使って余分な空気を抜いて保存しましょう。
冷蔵庫内で保存すれば発育速度は急激に低下します。
(発育速度が遅くなるだけで冷蔵庫内でも「カビ」は発生します。絶対安全ではありません)
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「カビ」に限らず、この時期は「食中毒」も起こりやすいです。
生ものには十分気をつけて、加熱するときはしっかり火を通してください。
もちろん基本は手洗いです。