1日24時間。1年365日。生まれてから死ぬまで一生。ずっと休みなく動き続けている心臓は、全身の血液を送り出す働きをしています。
今回は、心臓の検査についてお話しいたします。
まずは一般的にあげられるのが「心電図」。心臓の筋肉が出すわずかな電気を記録する検査です。心臓がリズミカルに動いているか、心臓の筋肉に異常がないかどうかを調べます。また24時間記録し続けるホルター心電図や自転車をこいで心臓に負担をかけた後に記録する負荷心電図などもあります。
次に「超音波(エコー)検査」。実際に動いている心臓を画面に映し出し、大きさ・壁の厚さ・心臓弁の動きをみます。血液の逆流がないか、血流の速さも観察できます。検査中の痛みもなく30分ほどで出来ます。
他には、血液検査で心臓の様子を知ることができます。「NT-ProBNP」という検査で、心電図や心エコーなどでは見つけにくい心臓のストレスをチェックします。
また、医師があてる聴診器からも心臓の状態はわかります。平静は「ドックン、ドックン」という規則正しいリズム音がします。しかし間欠的に「カチッ」とか「ザー」とか、「ゴロゴロ」という音がした場合、心臓弁の異常などの診断ができます。
「胸部レントゲン検査」も肺だけではなく、心臓の大きさの異常が観察できます。
人の一生を支える丈夫な心臓もトラブルを起こすことがあります。
定期的に点検整備をして、できるだけながーくお付き合いしてくださいね。